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パッケージ制作のポイント

PACKAGE PRODUCTION POINTS

商品パッケージのリニューアルは消費者の認知やブランドイメージ、広告効果にも影響を与える大きな一手です。そこで本記事では、パッケージリニューアルのメリットやリニューアルする際の手順、注意点について解説します。ポイントを抑えたリニューアルで、パッケージの効果を最大限に引き出しましょう。

POINT

1

パッケージの重要性

商品を売るための施策には、広告やPR施策、POPをはじめとする店頭対策など、さまざまな選択肢が考えられます。しかし、全ての施策に予算を取り、十分な販促を行えるのは、一部の大企業に限られるでしょう。

そこで注力したいのがパッケージです。パッケージは売り場で最初に消費者に見られる商品の「顔」。商品の特徴や機能を伝え、販促効果をもたらすほか、ターゲットにブランドの世界観を伝える広告的な役割も担っています。

どんなに良い商品でも、ターゲットユーザーの心をつかめないパッケージでは素通りされてしまうことが多いのが現実。逆に言えば、商品の魅力を引き出し、商品を求めている人に訴えかけるパッケージであれば、ターゲットに「使ってみたい」「買ってみたい」と思わせる力を持っているのです。

POINT

2

パッケージリニューアルのデメリットとメリット

商品パッケージをリニューアルするということは、消費者に親しまれた「顔」を変更することです。間違えたパッケージリニューアルを行うと、それまで築き上げたブランドイメージに悪影響を与えることにもなりかねません。

一方で、長く愛され続けてきた商品の中には、定期的なリニューアルを繰り返しているものも多く存在します。こうした商品をよく観察してみると、消費者のイメージを大きく損なわない巧みなバランスでパッケージがアップデートされていることがわかります。ブランドイメージを担保しながらも、リニューアルによって新たなイメージを付加しつづけることは、消費者に新鮮さを与え、新たな顧客層の獲得にもつながるでしょう。また、リニューアルされた商品はニュース性があるため、売り場でも大きく扱われます。新パッケージが並ぶことで、売り場を刺激すると同時に、販促効果も生み出せるのです。

パッケージリニューアルのデメリット

  • リニューアルコストがかかる
  • ブランドイメージに悪影響を与える可能性がある

パッケージリニューアルのメリット

  • 新たなイメージを付加し、これまでと異なる顧客層を得られる
  • 目玉商品として大きく扱われ、販促効果を得られる

POINT

3

パッケージリニューアルの手順

パッケージデザインを行う際は、課題の整理から始め、目指したいイメージをコンセプトシートにまとめるなど、リニューアル要件を整理して進めることが大切です。本章では、パッケージリニューアルの手順とその内容について詳しく解説します。

1 商品の課題を抽出する 「狙ったターゲットに届かず、売り上げが伸びない」「商品の魅力がひと目で伝わりにくい」など、現場の商品の何に課題があるのかを明確にします。
2 商品のターゲットを再設定する 「当初のターゲットだった20代よりも、商品ニーズの強い10代後半」など、①で出た課題に沿って、訴求すべきターゲットの調整を行います。この際、「女性から男性」「主婦からシニア」にターゲットを変更するなど、大きな方向性の変更は行わず、現状のターゲットをより具体的にしたり、年齢層を拡大したりする方向で検討するのがおすすめです。
3 ターゲットのペルソナを設定する ①、②を踏まえ、ターゲットの詳細なニーズを深掘っていきます。ここでは、ターゲットの生活や課題を具体的にイメージし、商品のニーズや使用シーンを明確にしましょう。
4 商品の訴求内容を整理する リニューアルポイントや、新たに押し出したいポイントがある場合は、訴求内容を改めて整理しましょう。
5 デザインコンセプトを決定する ③、④をふまえてデザインの方向性を検討し、一言で共有できるようコンセプト化します。コンセプトは、「より歯応えが伝わる、軽快なパッケージ」「これまでの『休憩』ではなく『休日』を意識した、リラックス感が伝わるパッケージ」など、訴求内容やシーンを明確に言語化すると良いでしょう。
6 デザイン案を出す デザイナーにこれまでの課題やターゲット、訴求内容、コンセプトを伝え、デザイン案を出してもらいます。ラフ段階でいくつかの切り口を検討し、複数パターンのデザインを出すのが一般的です。
7 消費者テストを行う 一般的に、商品開発やパッケージリニューアルの際は、パッケージイメージのアンケート調査やインタビュー調査を行い、「意図したイメージがターゲットに伝わっているか」「不足している要素がないか」などをチェックします。
8 パッケージを仕上げる ⑥⑦を繰り返してブラッシュアップし、色校正、モックの確認などを行ってパッケージを仕上げます。

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4

パッケージリニューアルの4つの注意点

パッケージのリニューアルを行う際は、下記の4つのポイントに注意しましょう。

1 デザインだけでなく、リニューアル全体を意識する パッケージを改変するタイミングで、商品内容や中味もリニューアルするケースは少なくありません。デザイン上の訴求内容を変更するだけでなく、広告や店頭ツール、WEBサイトなどでリニューアルがどのように扱われるのかを把握し、ブランディング全体を意識しながらデザインを進めましょう。
2 ブランドイメージを担保する 新たにターゲットを追加する場合や、訴求ポイントの変更がある場合も、追加・変更する要素と残すべき要素は分ける必要があります。既存のロイヤルカスタマーが離れていくことを避けるためにも、ブランドカラーや商品名、ロゴイメージは大きく変えず、ブランドイメージを担保しましょう。
3 リニューアルしたことを周知する パッケージの変更を行った場合、どのような規模であってもきちんと周知しておくことが重要です。消費者に対してSNSやブランドサイトで告知することはもちろん、対取引先にも営業用パンフレットなどを使ってリニューアルのポイントを明確に伝えることで、リニューアルというニュース性を押し出し、販売スペースを大きく取ってもらえる可能性があります。
4 パッケージで解決できない課題もある パッケージリニューアルが売り上げやブランドイメージの改善に役立つことは言うまでもありません。一方で、商品力やサービスに課題がある場合、パッケージの変更だけで解決することは不可能です。パッケージリニューアルを検討する前に、商品の課題がパッケージで解決できるものなのかどうかを検討しておく必要があるでしょう。

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5

【まとめ】リニューアルでパッケージ効果を最大化しよう

商品パッケージのリニューアルには、新たな顧客層の獲得や売り場での販促効果などが期待できます。リニューアルの際は、商品の課題やターゲットを整理し、要件に沿った新たなデザインコンセプトを検討しましょう。

パッケージパートナーでは、商品パッケージの課題抽出・コンセプト設計から、効果を最大化できるリニューアルデザインのご提案まで、パッケージリニューアルに関するサービスをワンストップでご提供いたします。パッケージリニューアルに悩む販促担当者や、商品開発担当者の方はお気軽にお問い合わせください。

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